柔道整復師のお仕事
柔道整復師が行う施術は、大きく「整復法」「固定法」「後療法」の3つに分類されます。患者の状態に合わせて組み合わせ、自然治癒力を引き出しながら日常・スポーツへの復帰を支援します。
整復法
- 骨折や脱臼が生じた部位を、牽引・圧迫・回旋などの手技で本来の位置に近づけます。
- 整復後は疼痛・循環・感覚の確認を行い、適切な固定へつなげます。
- 注意:骨折・脱臼への施術は応急処置を除き医師の同意が必要な場合があります。
固定法
- ギプス、包帯、三角巾、副木(シーネ)などで患部を安静保持し、治癒と再損傷の予防、整復位の保持を図ります。
- 例:
- ギプス固定/副木固定
- 包帯法(弾性包帯、テーピング等)
- 三角巾やスリングによる支持
後療法
急性期を過ぎた後、機能回復と再発予防を目的に実施します。大きく次の3種類があります。
手技療法
- 押す・揉む・さする・叩くなどで体に刺激を与え、血流促進や筋緊張の緩和、疼痛軽減を図ります。
- 主な手技:軽擦法/強擦法/揉捏法/叩打法/振せん法/圧迫法
物理療法
- 電気・光・熱・音波・水などの物理的エネルギーで炎症コントロールや代謝促進を支援します。
- 主な方法:温熱療法/水療法/電気療法/光線療法/冷却療法
運動療法
ストレッチや関節モビライゼーション、PNF(神経筋促通法)などで、可動域・筋力・協調性を回復し、日常・競技への復帰を目指します。び方とキャリアの形を探してみてください。