鍼灸師国家試験対策 — はり師・きゅう師 合格ガイド
はり師・きゅう師の国家試験は、養成施設の修了を経て受験する筆記中心の国家試験です。過去問分析を軸に学習計画を立て、模試で時間配分と知識の定着を図るのが合格の近道です。e-Gov 法令検索+1
1. 試験の基本
- 根拠法令:「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」により、はり・きゅうを業とするにはそれぞれの免許が必要です(名称・業務の保護)。e-Gov 法令検索
- 受験資格:文部科学大臣または厚生労働大臣が認定する養成施設(大学・短大・専門学校等)で所定の修学年限を修了することが原則です(視覚障害等の受験上の配慮も規定あり)。公益財団法人東洋療法研修試験財団+1
2. 受験スケジュールと実施団体(最新の確認先)
国家試験の実施情報・過去問題の公開は公益財団法人 東洋療法研修試験財団(通称:AHAKI)が行っています。最新の受験案内・日程はAHAKIおよび厚生労働省の資格・試験情報ページで必ず確認してください。公益財団法人東洋療法研修試験財団+1
3. 出題科目・試験形式・合格基準(点数の目安)
- 形式:筆記試験(マーク式が中心)/午前・午後などの区分あり。科目は「解剖学・生理学・病理学・臨床医学・東洋医学概論・経絡経穴・はり/きゅう理論・関係法規」等。正確な科目は年度の受験要項で確認してください。公益財団法人東洋療法研修試験財団
- 配点・合格基準(直近の運用例):はり師・きゅう師は各170点満点、102点以上を合格とする運用が公表されています(第33回合格発表など)。ただし合格基準は年度ごとに公式発表を確認してください。厚生労働省+1
4. 勉強法(過去問中心の合格逆算メソッド)
- 過去5〜10年分を全体把握:まず年度別過去問(午前/午後・正答肢表)を一通り解く。公式PDFを保存して参照。公益財団法人東洋療法研修試験財団+1
- 出題分野集計:各年度の問題を分野(解剖、経絡、臨床など)ごとにカウントして頻出ランキングを作る。頻出8割を先に固める。公益財団法人東洋療法研修試験財団
- 科目別ボーダー設定:総合点だけでなく、弱点科目を把握して最低限の得点(例:科目ごと平均60%)を目標にする。厚生労働省
- 本試験形式での反復演習:制限時間・マーク方式に慣れる。時間切れで落ちる受験生が多いため、時間配分は超重要。公益財団法人東洋療法研修試験財団
- 間違いノートと個別ドリル:間違えた問題を分野別に蓄積して短期ドリルにする(1週間で復習サイクルを回す)。
- 模試+復習ループ:模試で実戦力を測り、その結果をもとに3〜4週の復習計画を立てる。
5. 実技対策・遠隔受講のコツ
実技は「手技」「器具の扱い」「観察・説明」の組合せが多いので、映像教材で基礎→対面でフォーム・確認のハイブリッド学習が効果的。遠方の受講生は映像+ロールプレイを繰り返し、試験直前に対面チェックを入れると合格確率が上がります。
6. 免許取得後(開業・届出の要点)
免許取得後に開業する場合、都道府県の保健所へ施術所開設届等の提出が必要です。書式や必要添付書類は自治体で異なるため、開業予定地の保健所案内を確認してください
7. 参考資料(公式リンク・ダウンロード)
- はり師国家試験の施行(厚生労働省 試験情報)。厚生労働省
- 過去の試験問題等(公益財団法人 東洋療法研修試験財団:年度別PDF)。公益財団法人東洋療法研修試験財団+1
- 合格発表(厚生労働省:第33回 合格基準の公表)。厚生労働省
- 法令(あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律)。e-Gov 法令検索
8. FAQ(抜粋)
- はり師・きゅう師は同時に受験できますか?
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多くの学生は両資格を同時に学び、同時期に受験します。学校・受験要項の手続きに従ってください。公益財団法人東洋療法研修試験財団
- 合格基準(102点)は毎年同じですか?
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近年は170点満点中102点が合格ラインとなるケースが続いていますが、最終的には当該年度の公式発表を確認してください。厚生労働省
- 過去問はどこで入手できますか?
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東洋療法研修試験財団の「過去の試験問題等」ページに年度別PDFが掲載されています。公益財団法人東洋療法研修試験財団